最近の若手はなぜメモを取らないのか?背景にある世代間ギャップと具体的な指導法

「最近の若手はメモを取らない。」
「Z世代は覚えられているのか?」

と疑問や不満を感じている管理職や人事担当者の方も多いのではないでしょうか。
しかし、それは単なる意識の問題ではないかもしれません。
むしろ、「メモの取り方がわからない」という世代間ギャップが隠れていることが考えられます。
メモを取らない若手と不満を抱く上司の関係に隠れる世代間ギャップとその解決策を解説します。

背景にZ世代との世代間ギャップがある

Z世代などの若手がメモを取らない理由の一つとして、メモの取り方を学ぶ機会が少なかったことが挙げられます。
非常に多くの情報に囲まれて育ってきたZ世代には、情報は与えられるものという意識が根付いているといえます。
必要な情報は整理された上で共有されるものであり、自分で要点を整理する機会が減少しているのです。
その結果、情報の重要なポイントを見極めるスキルが未熟なまま社会人になっている場合があります。
上司にとって当たり前である「聞いた内容のメモを取る」というスキルは、若手には馴染みの薄い方法である場合があるのです。

具体的な指導法と指導するメリット

若手社員にメモを取るスキルを身につけてもらうためには、具体的な指導が必要です。
ベテランである上司の方には驚かれてしまうかもしれませんが、人材育成の一環としてぜひ着手してみてください。

スモールステップで取り組む

メモを取る方法を教えるには、以下のような具体的で小さいことから、「スモールステップ」で取り組んでいくことが大切です。

1.明確な期待を伝える

話を始める前に、どこに注意を向けるべきか伝えます。
「これからの話で押さえてほしいポイント」や「メモを取るべき部分」をあらかじめ伝えることで、ただ聞くだけの受け身の時間とすることを防ぐのです。

2.メモを確認しフィードバックを行う

話が終わった後に、「そのメモを見せてごらん」と言い、内容を確認します。
その上で、「この部分は重要ではない」、「ここはしっかり押さえておいてほしい」とフィードバックを行い、メモの取捨選択の基準を共有します。

3.繰り返しの練習を行う

上司が具体的なアドバイスを繰り返すことで、若手社員は徐々にメモの取り方を理解し、実践できるようになります。
このプロセスを継続することで、若手の要点を見極めるスキル・メモを取るスキルは着実に向上していくでしょう。

若手に具体的な方法を指導するメリット

多様な世代が混在する現在の職場では、メモの取り方に限らず、ベテランにとって「無知な若手」は存在するものです。

・固定電話の取り方や保留ボタンを知らない。
・郵便の送り方を知らない。

などがその例でしょう。

若手との間には、上司の方がびっくりするような世代間ギャップが当然あるものと思い、それを否定せずに具体的に指導し続けることが大切です。

スモールステップで具体的に指導していくことで、部下とのコミュニケーションが円滑になるだけでなく、部下の信頼を獲得しやすくなるのはいうまでもないでしょう。
部下の成長はつまり上司の成長といえます。
人材育成も現代の若手に合わせシフトしていくことで、部下の学習効率やモチベーションの向上につながりますよ。

まとめ

若手社員がメモを取らない背景には、育った環境の違いによる世代間ギャップが存在します。
Z世代の特徴を理解し、スモールステップで具体的な指導を行うことで、部下のスキルを向上させるだけでなく、信頼関係の構築職場全体の効率向上にもつながりますよ。
また、上司にとっても、部下の成長を支えるプロセスを通じて、自身の指導力やリーダーシップスキルを磨く機会となります。

世代間ギャップを乗り越え、若手社員が成長しやすい環境を整えることは、組織全体の成功に直結する重要な投資です。
小さな一歩から始めることで、大きな成果を実現していきましょう。

エナジーソースでは、部下育成や組織の成長を支援しています。
部下育成にお悩みの方や組織改善を目指している方は、お気軽にご相談ください。

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