「若手の力をもっと職場で生かしたい」
「色々な世代がいる職場だからこそできることはあるのか?」
多様な世代が共存する現代の職場。
世代間ギャップと聞くと、しばしばコミュニケーションの摩擦や考え方の違いが強調されがちですが、実際にはこのギャップこそが組織に新たな成長の可能性をもたらすともいえる。
世代ごとの違いを理解し共存を促進することで、
・イノベーションが促進される
・組織の生産性とエンゲージメントが向上する
など、多くのメリットがもたらされますよ。
世代間ギャップが職場にもたらすメリットとその引き出し方を解説します。ぜひ最後までお読みください。
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メリット1:多様な視点とアイデアが融合し、イノベーションが促進される
異なる世代のメンバーは、それぞれ違った背景、文化、価値観、経験をもっています。
時に摩擦を生むこれらのギャップですが、一方で、問題解決や意思決定の場面において、多様な視点やアイデアが生まれ、イノベーションにつながることもしばしばあります。
新しいアプローチを取り入れられる
Z世代(1997年頃以降の生まれ)などの若い世代は最新のテクノロジーやトレンドを使いこなす能力に長けている場合が多いです。
彼らは、従来のやり方に縛られない斬新な視点を持ち込み、新しい解決策を提案することができるのです。
一方で、団塊世代(戦後〜1964年頃の生まれ)やX世代(1965-1980年頃の生まれ)など年上の世代が持つ長年の経験は、これまでの職務経験や業界での知識を通じて、リスクや潜在的な課題を見極めるスキルに優れています。
若い世代が新しいアイデアを出した際、冷静にリスクと利益を評価し、よりバランスの取れた意思決定をすることができますね。
「そんな突拍子もないアイディアは受け入れられない」
「リスクが大きすぎる」
といった気持ちになることも大いにあるでしょう。
そんな時はぜひ「どうしたら実現できるか」を考えてみましょう。
若い世代の斬新なアイデアを、上司の世代の現実的な枠組みの中に落とし込んで判断していくことは、競争力のある新しい製品やサービスを誕生させることにつながりますよ。
技術と経験の相乗効果が生まれる
デジタルネイティブであるZ世代は、最新の技術にアンテナを立て、業務に落とし込むアイディアをもつメンバーが多いです。
一方、上司の世代は業界での長期的な視点を持ち、ビジネス全体に与える影響を考慮した実践的な知識を持っており、これは一朝一夕で身につくスキルではありません。
これらのスキルセットが融合しお互いに生かし合うことで、革新的なアイデアがより現実的かつ成功の可能性が高まる形で実現することが可能になります。
若手のアイディアを現実的な枠の中に収めるのではなく、上司の経験に基づき発展させていくのです。
メリット2:組織文化の多様性を促進させ、生産性を向上できる
世代間の多様性は、組織文化にも大きな影響を与えます。
上司の世代が大切にしてきた伝統や歴史を尊重しつつ、若い世代がもたらす新しい価値観やトレンドが組織に取り込まれることで、柔軟な組織文化が形成されるのです。
組織が柔軟であることは、そこで働くメンバーの働きやすさとエンゲージメントの向上、ひいては生産性の向上につながりますよ。詳しく解説します。
文化的な多様性が促進される
多様な世代が組織内でコミュニケーションを取り合うことで、異なる価値観や文化への理解が深まります。
すると、組織の柔軟で他者を否定しないあたたかい文化が醸成されやすく、異なるバックグラウンドを持つメンバーが安心して働ける環境が整えられやすくなるのです。
また、働きやすい職場環境が整備され、エンゲージメントが向上すると、離職率が低下するといわれています。
安定した人材の確保は、採用コストの削減だけでなく、経験豊富なメンバーが長期的に組織に貢献する機会を増やします。
組織全体の生産性の持続的な向上につながることはいうまでもありません。
リーダーシップが進化する
世代間ギャップのある職場のリーダーは、従来のリーダーシップスタイルを発揮するだけでは、全てのメンバーをうまくまとめられない可能性があります。
リーダーは異なる世代に対してフレキシブルに対応し、個々のニーズに応じたしなやかなリーダーシップを発揮する必要があるのです。
このしなやかさがリーダーシップスキルの向上につながり、世代を超えた信頼関係が築かれることで、チーム全体の結束力が強化されます。
また、フレキシブルなリーダーのもとにまとまったチームでは、メンバー一人ひとりが力を最大限に引き出すことが可能になり、生産性が向上するといえます。
チームの柔軟性と適応力が向上する
異なる世代が協力することで、チーム全体の柔軟性が向上します。
多様なメンバーが集まる組織では、包括的でオープンなコミュニケーションが求められます。
異なる背景を理解し合い、共感を持ってコミュニケーションを図る努力を一人ひとりがすることで、チームメンバー間の信頼関係が強化されます。
これにより、誤解やトラブルが減少し、業務の円滑な進行と生産性の向上につながりますよ。
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世代間ギャップのメリットを職場で生かすには?
ここまで世代間ギャップがもたらすメリットを紹介してきました。
実際にこのメリットを職場で生かすには、どうしたらいいのでしょうか。
職場ですぐに活用できる方法を3点紹介いたします。
オープンなコミュニケーションを心がける
若手の持つ斬新なアイディアや最新のテクノロジーの知識を、職場で口にしやすい環境をつくりましょう。
日頃から堅苦しい会話だけでなく、フラットで柔らかい雰囲気のコミュニケーションを重ねることで、若手もアイディアを発言しやすくないりますよ。
「この上司になら話をしても大丈夫。」
「いつも上司が自分を見ていてくれる。」
と若手が感じられる環境を整えることは、職場の心理的安全性を高めることにつながります。
そんな職場を作るのも上司の役目ではないでしょうか。
世代間ギャップとコミュニケーションについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
メンターシップと逆メンターシップを活用する
上司の世代が若い世代に業界知識やキャリアの進め方を教える「メンターシップ」は、多くの職場で一般的です。
スキルの強化やキャリアのサポートだけでなく、職場文化の継承という点でも「メンターシップ」の制度は有効といえるでしょう。
しかし最近では、若い世代が上司の世代に最新の技術やデジタルスキル・SNSの使い方を教える「逆メンターシップ」も注目されています。
テクノロジーの活用など、時代に即した業務効率の向上・生産性の向上が図れるだけでなく、年上の世代と若手が相互にコミュニケーションを取り、相互に理解しあうことで、チーム全体の協力関係が強化されますよ。
年上の世代と若手の双方向での学びが可能となり、相乗効果が期待できます。
世代間ギャップに関する研修を開催する
職場で世代間ギャップに関する研修を開催し、メンバーにそれぞれの世代の特徴やコミュニケーションスタイルを学ぶ機会を提供しましょう。
それぞれの世代の強みを生かし合うコミュニケーションが可能になります。
職場の世代間ギャップの解消ももちろん重要ですが、異なる世代の特徴を知り、生かす努力をすることも職場の底上げにつながりますよ。
団塊世代のいわれて嬉しいメッセージや、Z世代のやる気の出る一言などを学ぶと、メンバーが職場のコミュニケーションにすぐに生かせ、職場の環境改善に役立ちます。
まとめ:世代間ギャップを前向きに捉えよう
世代間ギャップは一見すると、職場におけるコミュニケーションの障壁や摩擦の要因として捉えられがちです。
もちろんその様な面もあり、改善していく必要のある課題ではありますが、見方を変えれば大きなチャンスでもあるのです。
世代間ギャップには
・イノベーションを生み出す
・組織文化の多様性を促進させる
・エンゲージメントと生産性の向上につながる
などのメリットがあるのです。
これらのメリットを最大限活用するためには、
・オープンなコミュニケーションをとる
・逆メンターシップの活用
・世代間ギャップ研修を行う
ことが重要です。特にフラットで形式張らないコミュニケーションはいつからでも実践ができます。
世代間のギャップをポジティブに活用し、職場環境の改善に役立てていきましょう。
エナジーソースでは職場の世代間ギャップ解消のための研修を行っています。
組織が主体となって世代間ギャップの解消を図り、生産性やエンゲージメントを向上させませんか。
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