他の診断ツールとの違い
■ 他の診断ツールとの違いは?|比較表で見るiWAM®の立ち位置

人材アセスメントの現場では、クリフトンストレングス®、DiSC®、MBTI®など、世界中で活用されている優れたツールが数多く存在します。それぞれに独自の強みがあり、活用目的や対象層、組織の課題フェーズによって、適切なツールを選び分けることが成果に直結します。
当社としても、「どれが最も優れているか」ではなく、
“今の現場にとって何がよりフィットするか”という観点で選択することが重要だと考えています。
一方で、多くの診断ツールが採用している「タイプ分類」というアプローチには、いくつかの課題も指摘されています。
たとえば、9タイプや16タイプなどの分類に基づいて一人ひとりを理解しようとした場合、地球上に81億人以上いる現在の現実を踏まえると、その枠組みだけでは個人の多面性や変化可能性までを十分に捉えるのは難しいと言えるでしょう。
実際、固定的なタイプラベリングが、「自分はこういう人間だから」「この人はこのタイプだから」という思考停止や誤解につながるケースも見受けられます。


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この精緻さにより、「持って生まれた資質」だけでなく、
環境・文化・時代背景といった複雑な要因が影響し合って形成される“その人らしさ”を、
他と重ならないかたちで可視化することが可能になります。
iWAM®は、十数年前から日本でも導入されており、採用・育成・配置・マネジメントなど、実務現場での行動変容を見据えた運用実績が積み重ねられてきました。
ただし、このアセスメントツールは、単に受検すれば使えるというものではありません。
48の認識スタイルはそれぞれが相互に関係し合い、置かれた文脈によって意味合いが変わるため、現場で“使いこなす”ためには、一定の習熟と経験が必要です。
当社では、その点を踏まえたうえで、以下の理由からiWAM®を中核ツールとして選定しています:
✔︎数値データによって、育成・配置の仮説検証ができる
✔︎現場で使えるフィードバック技法に落とし込みやすい
✔︎再受検により「成長や変化の兆し」を追跡できる
そして何より、関係性の中で人が変化していくプロセスを支援するのに最も適したツールであると実感しているからです。
以下に、代表的な診断ツールとiWAM®の違いを比較表にまとめました。特徴と留意点を客観的に整理していますので、導入検討の一助としてご活用ください。
| ツール名 | 分類数 | 測定対象 | 結果の変化 | 主な活用場面 | 特徴 | 留意点・補足 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| iWAM® | 48スタイル(16カテゴリー) | 認知スタイル(思考・行動傾向) | 状況や意識変化により変動(成長前提) | 採用/育成/1on1/コーチング/組織変革 | “今この瞬間”の思考傾向を数値で可視化。変化追跡・関係性改善・対話支援まで幅広く活用可能 | 解釈には一定の習熟が必要。活用効果は専門家の支援により大きく向上 |
| クリフトンストレングス® | 34資質 | 自然な才能の傾向(強み) | 基本的に安定(使い方は変化しうる) | キャリア開発/組織文化形成 | 強みの言語化に優れ、前向きな自己理解を促す | 行動変容支援には別途の設計が必要/再受検は非推奨 |
| DisC® | 4傾向(D/I/S/C) | 外的な行動スタイル | 基本は安定(環境変化で変動も) | 営業/チームビルディング | 導入が容易で現場定着しやすい | 内面動機や深層認知は測定範囲外 |
| MBTI® | 16タイプ(4軸×2因子) | 認知・判断の傾向 | やや可変(経験や成長で変化も) | 自己理解/対人理解/キャリア支援 | 心理理論に基づいた自己洞察ツール | タイプラベリングに偏る懸念/実務設計には補完が必要 |
| エニアグラム™ | 9タイプ+成長段階 | 無意識の動機/人格の方向性 | タイプは不変/成長段階で変容あり | 自己探求/コーチング | 精神的深掘りや内省に強み | 解釈の主観性が強く、ビジネス活用には工夫が必要 |
| ProfileXT® | 特性27項目(3カテゴリ) | 思考スタイル/行動特性/職務興味 | 安定傾向(職務適合性を客観測定) | 採用判断/配置/昇進/職種マッチング | 職務適合性を高精度で診断/再現性と分析性に優れる | 設問や評価基準の一部が米国文化前提のため、組織文化との齟齬が生じる可能性がある |

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