教えるだけではNG!自ら考え行動する新人を育てる秘訣とポイント

教えるだけではNG!自ら考え行動する新人を育てる秘訣とポイント

新人が一人前になるために不可欠なのは、ただ「教えられたことをやる」だけではなく、自ら考え、行動に移す力です。これからの時代、変化に対応できる柔軟な若手を育てるには、指示待ちで終わらない「考えられる新人」を目指した育成がカギとなります。

では、どうすれば新人が自発的に動ける人材に成長できるのでしょうか?

本記事では

・「考えられる新人」を育てるポイント
・指導者やチームが知っておくべき育成のコツ
・新人育成でやってはいけないNG行動

を解説します。

新人育成において欠かせない秘訣をお伝えするため、ぜひ最後までお読みください。

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自発的な行動を生む「問いかけ」の技術

教えるだけではNG!自ら考え行動する新人を育てる秘訣とポイント

新人が指示待ちにならず、自分で考えて行動するためには、上司や先輩が単に「教える」のではなく、「問いかける」姿勢を持つことが重要です。心理学者バートレットの「意味の構成理論」によると、人は自ら考えて答えを見つける過程で記憶が深まり、次に同様の場面に遭遇したときは応用が利きやすくなるとされています。

新人に解決策を一方的に教えるのではなく、次のような「問いかけ」を活用してみましょう!

  • 「どうすればうまくいくと思う?」
  • 「このケース、他にどんなアプローチが考えられる?」
  • 「どのようにすれば、チームにとって最適だと思う?」

こうした質問を通じて、新人が自分の頭で考え、意思決定のプロセスを経験することで、徐々に自ら行動を起こす力が身についていきます

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失敗を許容する環境づくりで成長スピードが加速

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自分で考え、行動できるようになるためには、「ミスを恐れずに挑戦できる環境」が必要です。失敗が即ペナルティにつながる職場では、新人はリスクを避けるために指示を待つことを優先してしまいます。しかし、心理学的にも、挑戦を通じて経験値を増やすことが成長のスピードを上げるという結果が出ています。

特に、アドラー心理学の「共同体感覚」にもとづく考えでは、人はチームの一員として貢献し、他者から支えられていると実感することで、失敗を恐れずに挑戦しやすくなるとされています。

共同体感覚とは
家族・地域・職場などの中で「自分はその一員だ」「つながっている」という感覚のこと。アドラーは、共同体感覚を持つと人は幸せを感じ、その感覚は意識的に養なう必要があるとしている。

新人が「チームの力を借りてもいい」と思える安心感があれば、自分の考えで行動することへの恐れが軽減し、積極的な挑戦が生まれやすくなるのです。

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指導者が「見守る姿勢」を持つことの大切さ

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新人にとって、自分の判断で行動し、その結果を受け止める経験はとても貴重です。ですが、上司や先輩が常にそばでサポートしてしまうと、新人は自分で考えるよりも「サポートを待つ」姿勢が身についてしまいます。

ここで大切なのは、指導者がときに「見守る姿勢」をとり、ある程度の自主性を新人に持たせることです。

見守る姿勢には、「新人がどのように考え、次の行動を選ぶかを観察する」という目的があります。また、失敗や成功を新人が自己分析する時間を確保することで、改善点や次の目標が明確になるメリットもあります。見守る姿勢が、新人に自信と成長意欲を育む要素になるのです

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チームとしての自己効力感が新人の行動を後押しする

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新人が自ら考え行動できるようになるには、

  • 「このチームなら頑張れる」
  • 「この上司のもとなら挑戦しても大丈夫だ」

と感じられるチームとしての自己効力感が欠かせません。

一人で成長するのではなく、チーム全体が新人を支える環境が整っていることが、新人の成長スピードを引き上げます。社会心理学者バンデューラの理論でも、チームの目標達成への貢献感が、新人の行動意欲を引き出すうえで非常に重要だとされています。

例えば、新人が初めて取り組むプロジェクトで失敗しても、チームが協力し、その失敗をフォローすることで、「自分もこのチームで成長できる」という安心感が育ちます。

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指示待ち新人を卒業させるために避けたい2つのNG行動

教えるだけではNG!自ら考え行動する新人を育てる秘訣とポイント

自ら考える力を引き出すために、指導者側が避けるべき行動も存在します。次の2つは新人育成の際に失敗しがちなNG行動です。

1.一方的な指導

一方的な指導では、新人が自らの頭で考える機会が奪われ、ただの「受け身」になりがちです。新人に考える余地を与え、対話を通じて自己判断を促しましょう。

2.結果だけを見てフィードバックすること

成果だけで評価するのではなく、結果に至るまでのプロセスを重視し、試行錯誤を認めるフィードバックを心がけましょう。失敗から学ぶ姿勢が身につけば、新人は自ら成長する力を養うことができます。

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自ら考え行動する新人を育てるためのサポートツール

教えるだけではNG!自ら考え行動する新人を育てる秘訣とポイント

自発的な新人を育てるためには、単に「教える」のではなく、個人としての成長を支えるための適切な指導が欠かせません。指導者側がこの指導スキルを習得し、新人を見守る力を高めるには、Bizプロ®マネジメント研修が大変効果的です。この研修では、上司や先輩が「自ら考え、行動できる環境」を整え、効果的なサポートのあり方を学べます。

また、新人には実際の現場で必要な思考法や応用力を習得することが求められます。エナジーソースの新入社員研修では、座学と実践を織り交ぜ、新人が自ら考える姿勢を育む内容を提供しています。自分で課題を発見し、解決に向かう力を育むこの研修を通じて、新人は組織の一員として成長しやすくなるでしょう。

指示待ち人間を卒業させ、変化に対応できる人材を育てるには、「教える」から「考えさせる」へのシフトが必要です。

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優秀な人材を獲得するとともに、優秀な人材を育てる姿勢が大切です。新人育成のポイントを押さえ、自発的に動く新人を育てましょう。

エナジーソースでは、部下育成や組織の成長を支援しています。
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現代社会では、情報の爆発的増加と技術の急速な進化が、働く人々に絶え間ない学習と自己進化を要求しています。この変化の激しい時代において、従来の学習方法だけでは、従業員の関心を引きつけ、継続的な学習意欲を促すことが難しくなっています。

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