こんにちは エナジーソースの高村です
先々週の「プラス思考の罠」はいかがでしか?
同じようなことで悩まれている方が多いらしく
今回もかなりのご意見をいただきました
こうあらねばならない
必要かもしれませんが
大きすぎる負荷は 自分を駄目にしますね
みなさんからの要望があると どんどん記事が書けます
ご意見ご要望をお願いします
人材育成の問題で取り扱って欲しい テーマがありましたら
info△energy-se.co.jp(「△」を「@」に変更してください)
までご要望を お送りいただければ幸いです
さて 今週のテーマは「叱り方を間違えたらアカン!」です
今回は戦国時代から 部下との関わり方について考えてみたいと思います
ただ 私はコテコテの関西人なので 関西弁で
時は安土桃山 場所は岡崎城
岡崎城には 宿直(とのい)制度があった
何かがあったときのために 三人の武士が交代で 城内に泊まるという制度だ
ある晩 お殿様が毎晩がんばっている部下達を労おうと
差し入れを持って 宿直部屋をたずねた
するとそこには 一人の武士しか宿泊していなかったのである
武士は殿様を見るとびっくりして飛び起き その場にひれ伏した
殿様「他のものはどうした?」
武士「あの、その・・・」
残っていた武士は 困った
他の二人は 歓楽街へと遊びに行ったからである
実はこれ 今回が初めてのことではなく
毎回のように 行われていたそうだ
どうせ 何も起こらない
だから三人も常駐するのは 無駄
そういった安易な考えで 一人だけが残り
二人は遊びに行くのが 当たり前になっていたそうだ
殿様からの問いかけに 言い訳ができなくなり
武士「申し訳ございません!実は・・・」
殿様「なんやと~!!」
殿様は腸が煮えくりかえるような思いだったが ぐっとこらえて聞いてみた
殿様「なんでお前も一緒に行かんかったんや?」
武士「万が一のことを考えると 一人は残っていませんと」
殿様「そうか よし 今からでもエエ お前も行け 宿直はわしがする」
武士「と とんでもございません! お殿様に宿直をさせるなんて!」
すると殿様は ニコニコしながら
殿様「気にすんな 心配せんとはよう行け たまにはこういうのも必要やろ」
武士は困った
殿様の優しい口調のなかに込められた 叱責を感じていたからである
殿様は続けて
殿様「はよう行かんか」
武士は仕方がなく 宿直部屋を出た
残りの二人に合流するため?
ここで合流してエンジョイしたら 打ち首獄門ですね(笑)
もちろん 大至急残りの二人を呼び戻すためです
事情を聞いた残りの二人は真っ青になりました
武士B「すぐに戻るぞ!」
武士C「あかん 誰か上役に間に入ってもらいお詫びをしてもらうのはどうや?」
武士「絶対にあかん!お殿様は全てご存じだ!そんな姑息な真似をせず 素直に謝罪しよう」
武士達は大急ぎで岡崎城へと戻った
宿直部屋には殿様がいた
殿様「おお みな戻ってきたんか ほな メシでも食おう」
そう言って持ってきた食べ物を広げた
殿様「どうや? 歓楽街は楽しかったか?」
そう言われて 遊びに行っていた二人は 何も返答できなかった
武士達「誠に申し訳ございません! どのような罰も受けます」
殿様「ははは そう固くならんでもエエ」
殿様は食べ物を食べながら 話し出した
確かにお前達の考えは 一理ある
毎晩 何もなければ一人だけが留守番をしてればエエ
残りの二人はいなくても大丈夫と考えるのは 当然かもしれんなぁ
ただ 何かがあったときはどないするつもりや?
三人おったら 役割分担して対応することもできるやろ
三人おったら いろんな見方で事態に対応することもできるやろ
それが一人かけ 二人かけるとどうや?
役割分担もできず 一方的な見方しかできなくなる
わしが心配しているのは ここなんや
大変だろうと思う ときには無駄だと思うかもしれん
それでも三人で 宿直をしてもらえんやろうか?
武士達は困った
殿様がここまで考えて 三人を配属していたとは思っていなかったからである
そして罰せられるどころか お願いされたのである
武士達「本当に 本当に申し訳ございませんでした!」
武士達は何度も床に頭をこすりつけて謝った
殿様「かまへん かまへん これはここだけの話しにしておけよ」
戦国時代 今よりも求められていたのは 忠誠心
「このお殿様のためなら」
そういう忠誠心の元につくられる結束力があるから
組織はより強く 大きくなるのではないでしょうか
その後 260年にも続く江戸幕府の初代将軍
徳川家康がまだ 織田家の家臣だったころのお話しです
関西弁なので混乱させてしまい 申し訳ございません
ほめることは大切です
ただし ほめ方を間違えると人は増長する
叱ることも大切です
ただし 叱り方を間違えると人から素直になる機会を奪う
相手に考えさせる叱り方・・・
難しい!
私たちが先人から学ぶことは まだまだたくさんありますね
あなたは 部下育成でどのような言葉を使っていますか?
一度振り返ってみてはいかがでしょうか?