「自由にやっていいよ」が逆効果?|Z世代の特性を活かす育成マネジメント

部下に

上司

「自由にやっていいよ」

と伝えたのに、なかなか動いてくれない。
管理職や経営幹部の皆さんは、こうした場面に直面した経験があるのではないでしょうか。
主体性を期待して与えた自由度が、逆に部下の混乱や停滞を招くことも少なくありません。

この記事では、Z世代に多いとされる思考スタイルを踏まえ、「自由」が効果を発揮する場合と逆効果となる場合を整理します。
本記事を読むことで、

・部下一人ひとりの特性を見極められる
・組織の強みにつなげるための実践的なマネジメント手法を理解できる

など、が期待できますよ。ぜひ最後までご覧ください。

選択肢を重視する思考スタイルの特性

まず取り上げたいのは「選択肢を重視する思考スタイル」です。
選択肢を重視するタイプは、選べる余地があるとモチベーションが高まり、創造性を発揮できる傾向があります。
例えば

上司

「このフォーマット、この手順で必ず作成してください」

と伝えると、

選択肢を重視するタイプ

「やり方を縛られている」

と感じ、意欲を削がれることがあります。一方で

上司

「必要な情報が入っていれば形式は自由」
「新しい方法があれば試してみてほしい」

と伝えると、やりがいを感じ、成果物の質が向上しやすくなる傾向がありますよ。
Z世代は幼少期からインターネットやYouTubeなどで多様な情報収集方法に触れており、「正解は一つではない」という感覚が自然に根付いています。
さらに、学校教育におけるアクティブラーニングや探究学習の影響もあり、複数の可能性を比較しながら考える習慣が身についています。
したがって、Z世代には選択肢を重視する思考スタイルの方が多い傾向にあるといえます。
選択肢を重視するタイプの人材を活かすには、成果のゴールを明確にしつつも、方法の自由度を残すことが効果的ですよ。

手順を重視する思考スタイルの特性

次に注目すべきは「手順を重視する思考スタイル」です。
手順を重視するタイプの人材は「正しい方法」が示されることで安心感を得て、安定した成果を出せます。
逆に「自由にやっていい」という曖昧な指示は、選択肢の多さに圧倒されて行動が止まってしまうことがあります。

手順を重視するタイプ

「自由にと言われても、困ってしまう」

手順を重視するタイプの強みは、与えられた道筋を正確に実行する力にあります。

上司

「去年のこの資料を参考にしてみてください。手順がまとめられています。」

など、明確なマニュアルや手順を用意し、なぜ重要なのか背景も伝えれば、特性を十分に活かし、安心して業務にあたることができるでしょう。
組織のなかでしばしば「柔軟性がない」と誤解されやすいタイプですが、実際には安定性を担保する重要な役割を担っています。
医療や製造など、安全や品質が重視される現場では不可欠な存在です。正しい場面に配置することで、大きな成果をもたらすことができますよ。

Z世代の個人差を踏まえた戦略的アプローチ

最後に強調したいのは、「Z世代だから〇〇だ!」と一括りにしないことです。
世代には傾向があるものの、実際には個人差の方がはるかに大きい場合が多くあります。
自由度を歓迎する人材もいれば、明確な手順を求める人材もいます。
部下一人ひとりの傾向を見極めるには、タスクを与えたときの反応が参考になります。

選択肢を重視するタイプ

「他の方法でも良いですか?」

と尋ねる人材は選択肢や自由度を求める傾向があり、

手順を重視するタイプ

「具体的な手順を教えてください」

と求める人材は手順を重視する傾向があります。

管理職の方は、ぜひプロジェクトの性質によって役割を振り分けることを考えてみてください。
例えば、

新規企画や開発では自由度や選択肢を求める人材を中心に、品質管理や標準化作業では手順を重視する社員を中心に配置する。

などです。
両者を組み合わせることで、創造性と安定性を兼ね備えたチームが生まれますよ。

まとめ

「自由にやっていいよ」という言葉は、一部の社員には大きな励みとなり、別の社員には混乱を招くことがあります。
重要なのは能力の差ではなく、思考スタイルの違いであることを管理職が理解することです。

・選択肢や自由度を好む人材には、成果のゴールを明確にしつつも方法の自由度を残し、創造性を伸ばす環境を与える
・手順を好む人材には、正しい手順を示すことで安心して力を発揮できる環境を提供する

ことが大切です。
結果として、創造性と安定性を兼ね備えた強いチームづくりが実現し、組織全体の生産性が高まっていきますよ。

変化の激しい時代においては、世代や年齢にとらわれず、個人の特性を理解して活かすマネジメントこそが、持続的な成長の鍵となります。

ぜひ、できることから少しずつ実践してみてくださいね。

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