優秀な人材ほど「会議室の空気」を重視する理由|協働型人材を活かす組織設計

管理職

「エースともいえる部下から、転職相談を受けてしまった‥‥」

業績も評価もいい部下ほど転職してしまう、そんな話を耳にすることがあります。
本記事では、組織で高い成果を出す人材ほど重視している「会議室の空気」について解説します。
単なる雰囲気の問題と片付けがちなテーマですが、実は生産性や離職率に直結する重要な要素です。
優秀な人材が「なんとなく物足りない」と感じて転職を考える背景には、協働や対話を通じたエネルギー補給が不足している場合があります。
本記事を最後まで読むことで、

・会議や職場環境の設計を見直すことができる
・優秀な人材を活かしながら組織全体の創造性と成果を高められる

など、職場を活性化するヒントを得られますよ。ぜひ最後までお読みください。

優秀な人材が「会議室の空気」を重視する理由  

リモートワークや分業が進むなかで、

管理職

「成果は数字で測れる」
「雑談や対話は効率を下げる」

と考える管理職も少なくありません。
しかし実際には、優秀な人材ほど「人に囲まれた環境」や「会議室の雰囲気」から大きなエネルギーを得ているものです。

東京オリンピックの選手村でも、記録を残したアスリートたちが「一人で黙々と食べるよりも、仲間と食堂で語らうほうが力を発揮できる」と語っていました。

ビジネスの現場でも同様に、協働や対話によって相互に刺激を受け、創造性や集中力が高まる人材もいるのです。
弊社のアセスメントデータでは、優秀な人材の約6割が「仲間との協働のなかで力を発揮する傾向」が強いという結果が出ています。
つまり、成果を上げるためは、個々のスキルだけではなく、場の設計や人間関係から得られる心理的エネルギーも必要なのです。

協働型人材の特性

協働や対話によって相互に刺激を受け、創造性や集中力が高まる協働型の人材は、対話や雑談を通じてエネルギーを充電します。
雑談は決して無駄な時間ではなく、ガソリンのようにパフォーマンスを高める要素です。
しかし「会議は効率重視」、「雑談は時間の浪費」などという評価を受けると、協働型がモチベーションを低下させかねません。

あるIT企業では、効率を重視する上司が雑談を排除した結果、チームから新しいアイデアがほとんど出なくなったケースが報告されています。

協働型の人材にとって「空気を整える時間」がなければ、創造性や提案力は抑え込まれてしまうのです。
一方で、一人で集中してじっくり取り組みたい集中型の人材にとっては雑談がストレスになることもあります。
協働型と集中型二つの傾向を混同した職場設計では、協働型には物足りなさが、集中型には不必要な負荷が生まれてしまいます

「対話と共創」を重視する組織設計

協働型人材を活かしつつ、集中型人材も守る方法として、「ハイブリッド型の仕事設計」を提案しています。

  1. プロジェクトを発散と収束に分ける
    プロジェクトの初期段階は「発散フェーズ」として協働型の人材を中心にアイデアを広げる。
    後半では「収束フェーズ」として集中型の人材にアイディアの精査・深掘りを委ねる。
  2. 「選択制コラボレーション」の導入
    全員に同じ会議参加を求めるのではなく、必須と任意を分ける。
    協働型人材は積極的に任意会議へ参加でき、集中型人材は必要に応じて加わることができる。
  3. 相性を考慮した「バディシステム」の導入
    協働型同士を組ませて情報交換を促し、集中型には一人で成果を出せる環境を与える。

「全員に同じやり方」を押し付けるのではなく、それぞれの特性に合わせて設計することで、組織全体が活性化しますよ。

物理的環境が生み出す「集合知」

働き方改革やリモートワークの拡大で、オフィスの役割は大きく変化しています。
しかし物理的なオフィス環境は、令和の現代も組織の創造性に大きな影響を与えているのです。

ある製薬会社では、リモート化が進むと個人の生産性は上がったものの、新しい特許申請件数は激減してしまいました。
理由を探ると、「偶発的な出会い」がなくなったことがわかりました。
かつての廊下や休憩室での立ち話から生まれる小さな気づきが、イノベーションの種となっていたのです。

偶然の出会いがなくなってしまった問題を解決するために有効なのが、コリジョンポイント(人が自然に交わる場所)」の設計です。
カフェスペースやラウンジ、可変式のワークスペースなど、人材同士が気軽に集まれる環境をぜひ作ってみてくださいね。
仲間と協働する傾向がある人たちが自然と情報のハブになり、組織全体の知識が有機的につながって、予想もしなかったイノベーションが生まれますよ。

まとめ

優秀な人材が大切にする「会議室の空気」とは、単なる雰囲気ではなく、協働や対話から生まれる心理的エネルギーのことです。

・協働型の人材は、雑談や交流から力を得る
・集中型の人材には、一人で没頭できる環境が必要
・ハイブリッドな組織設計と物理的環境の工夫で、双方の強みを活かせる

ことを理解して実践することで、優秀な人材が定着し、チーム全体が生き生きと働く組織が実現しますよ。

会議や職場環境の設計を変えるだけで、創造性が高まり、業績向上にも直結するのです。

まずは次の会議で、冒頭の5分を雑談や共有に使ってみてください。小さな工夫が、会議室の空気を変え、組織全体の活力につながりますよ。

エナジーソースでは、組織の成長を支援しています。
組織改善を目指している管理職の方は、どうぞお気軽にご相談くださいね。

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