優秀な部下ほど「上司の顔色」を見ている理由 |観察力を組織の武器に変えるマネジメント

管理職

「部下が上司の顔色ばかり伺って主体性がない」
「最近の若手は消極的だ」

などと、多くの管理職の方から伺います。
しかし、若手が上司の顔色を伺うことを一概に消極的と捉えるのは早計かもしれません。
相手の雰囲気や感情を敏感に察知できる人材は、組織の重要な「感情レーダー」として機能するケースがあるのです。
本記事では、観察力に優れた部下の特性を正しく理解し、その能力を組織成果に結びつけるマネジメント方法を解説します。

・若手が「顔色を見る」ことの裏にある価値を認識できる
・顔色を伺う若手の力を伸ばし、組織の競争力を高めるヒントを得られる

ようになりますよ。ぜひ最後までお読みください。

「顔色を見る」行動は観察力のあらわれ

多くの管理職の方は、会議で発言を控えがちな若手に対し

管理職

「もっと自分の意見を出してほしい」
「自分の意見も言えずに仕事ができるのか……」

と話すことは多いものです。
しかし、部下が黙っているのは、消極的であったり、臆病であったりではなく、上司の感情や会議の空気を敏感に察知しているからというケースもあります。

例えば、

上司がわずかに不機嫌そうな表情をした瞬間に発言を控える若手がいました。
この場合の若手は「意見を言えない」のではなく、

若手

「今は適切なタイミングではない」

と判断しているだけなのです。

若手が「今ではない」と考えた観察力や判断力は、外部との商談や顧客対応でも大きな武器となります
つまり、顔色を伺う行動を「消極性」と決めつけてしまうと、本来の才能を発揮する機会を奪いかねないのです。

観察力の本質

相手の表情、声のトーン、姿勢や呼吸など、言葉以外の要素から感情を読み取る力は、誰もが持っているわけではありません。
特に、相手の微細な変化を瞬時に捉えられる人材は「感情レーダー」を備えた存在といえます。
「感情レーダー」の能力は、状況を先読みし、行動のタイミングを最適化するうえで有利に働きます。例えば、

顧客が言葉では「問題ありません」と述べていても、表情や仕草が不満を示していることを観察できれば、事前に対策を打つことができます。
結果として、クレームの未然防止や顧客満足度の向上につなげることができます。

感情レーダーを持つ人材は、単なる「顔色を伺う人」ではなく、非言語情報を武器にできる組織の資産といえるのです。

観察力を組織の武器に変える方法

1. 違和感を報告できる仕組みづくり

「なんとなく不安を感じる」という報告を軽視してはいけません。
違和感を共有する仕組みを整え、正当な情報として扱うことが重要です。
違和感レポート」など、違和感を報告できる仕組みを導入すれば、観察力の高い人材が小さな兆候を組織に還元できるようになりますよ。

2. 観察結果を記録・共有する

日々の顧客対応や社内のやり取りの中で気づいたことを「観察日報」として記録し、チーム全体で共有してみてください。
数値化できない情報であっても、積み重なれば重要なインサイトとなりますよ。

3. 先読みをチーム戦略に組み込む

観察結果を基に「先読み会議」を実施すれば、顧客やプロジェクトのニーズを予測し、先手を打った対応が可能になります。
実際に「先読み会議」を導入した企業では、顧客離反率の減少やリピート率の向上が確認されています。
すでにある会議の一部を「先読み会議タイム」とするだけでも、効果はありますよ。

観察力を評価するマネジメント

管理職の方など、ベテラン世代のなかには

管理職

「相手の顔色を気にせず強く意見を出すべきだ」

という価値観を持つ方も少なくありません。
一方で、Z世代をはじめとする若手はSNS文化に慣れ、非言語コミュニケーションへの感度が自然と高まっています。
特に若手を中心に、相手の顔色をうかがう癖が幼少期から自然と身についているのです。
相手の顔色を気にするなというベテラン世代と、自然と気にかけてしまう若手との世代間ギャップを解消するには、役割分担と評価基準を工夫するのが有効です。
プロジェクトを始める際などに、ぜひプロジェクトの推進役と観察役とに明確な役割を設けてみてください。
そのうえで、推進役も観察役も、どちらの貢献をも正当に評価する仕組みを導入すれば、多様性が調和した「ハイブリッド型チーム」が実現しますよ。

まとめ

「上司の顔色を見ている」と評価される部下は、必ずしも消極的な人材ではありません。
むしろ、非言語情報を敏感に察知できる観察力を持ち、組織にとって極めて貴重な存在です。
本記事で紹介したように、

・観察力を「感情レーダー」として認識する
・「違和感レポート」や観察したことの「観察日報」などの仕組みを導入する
・役割分担と多角的評価でそれぞれの人材の強みを活かす

ことで、観察力の高い部下は組織の早期警報システムとして機能し、顧客対応や社内改善の推進役になりますよ。
結果として、摩擦の少ないチーム運営と高い顧客満足度を同時に実現できるでしょう。

まずは明日、「最近、何か違和感を感じたことはある?」と一言問いかけてみてください。

小さな問いかけが、組織を成長させる大きなヒントになりますよ。

エナジーソースでは、組織の成長を支援しています。部下育成にお悩みの方や組織改善を目指している方は、どうぞお気軽にご相談くださいね。

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