部下を叱ったら辞めてしまう?|思考スタイルに応じた効果的なマネジメント

管理職

「部下のミスを指摘したら急によそよそしくなり、その後退職につながってしまった」

管理職の方からこのようなご相談を受けることがあります。
管理職や人事担当者にとって、部下の成長を願って伝えたつもりの言葉が、逆に離職の引き金となるのは非常に辛い経験ですね。
同じように叱っても、前向きに受け止めて努力を重ねる人材もいれば、深く傷つき自信を失う人材もいます
両者の違いを理解しないまま一律の指導を続けると、優秀な人材を失うリスクが高まりかねません。
本記事では、部下の思考スタイルを見極め、適切に対応するための視点を整理します。
部下の特性にあわせたマネジメントをすることができるようになりますよ。ぜひ、最後までお読みくださいね。

叱られて前進する人材と萎縮する人材

叱られたときの部下の反応の違いは、行動を方向づける2つの思考スタイルに大きく関係しています

「目的志向型」=目的に向かって進もうとする行動特性が強い人は、叱責を「成長のためのヒント」と捉える傾向があります。

厳しい言葉を受けても

目的志向型

「次は成果を出そう!」
「見返してやろう!」

と前向きに解釈し、挑戦の意欲を高めます。
上司に「今月トップを目指せ」と言われると、モチベーションが上がるタイプです。

一方で、「問題思考・回避型」=問題を避けようとする行動特性が強い人は、叱責を「自分は問題を起こす人間だ」と感じやすい傾向があります。

指摘を受けると「失敗してしまった」「自分は認められていない」と捉え、行動が消極的になる場合があります。
問題思考・回避型の人材は、

問題思考・回避型

「トラブルを防ぎたい」
「クレームをゼロにしたい」

といった言葉に安心を感じる傾向があります。

どちらが優れているというものではありません
目的志向型の社員は挑戦や新規開拓で力を発揮し、問題思考・回避型の社員はリスク管理や品質向上に貢献することが多いものです。
重要なのは、思考スタイルに合わせた言葉を選び、行動を後押しすることなのです。

問題思考・回避型の部下へのアプローチ

問題を避けようとする問題思考・回避型の思考特性を持つ社員に強い叱責を与えると、心を閉ざしてしまい、優秀であっても能力を発揮できなくなることがあります。
目的回避型の部下に接する際の指摘の工夫を3点紹介します。してみてくださいね。

「問題の指摘」から「問題の予防」へ視点を切り替える

 「どうしてこんなミスをしたのか」と問い詰めるのではなく、

管理職

「このままでは将来トラブルにつながるかもしれない。一緒に防ぐ方法を考えよう」

と伝えると、協働的に改善へ向かいやすくなります。

「WHAT(何が)」と「HOW(どうすれば)」の観点で話す

冷静さを保ち、

管理職

「何が問題だったか」
「どうすれば次に防げるか」

と事実に基づいて話してみてください。
問題思考・回避型の防御的な反応を抑えられます。

「一緒に改善策を作る」姿勢

上司の方から、

管理職

「ミスの起きやすい箇所のチェックリストを共につくらないか」

と働きかけてみてください。
上司の意識が「ミスの指摘」から「ミスの防止」に変化していると感じられ、問題思考・回避型の方が積極的に動きやすくなりますよ。

信頼関係を壊さない注意の仕方

目的志向型と問題思考・回避型の、どちらの思考スタイルに対しても共通する原則があります。

  • 人格否定をしない
  • 過去を蒸し返さない
  • 他人と比較しない

の3点です。
特に問題思考・回避型の社員に対して「君はいつも同じミスをする」といった言葉を投げかけると、強いダメージを与えてしまいかねません。
代わりに「今回の件を次にどう活かすか」の未来志向の言葉を選んでみてくださいね。
質問形式で

管理職

「次はどうすればうまくいくと思う?」

と投げかけると、自ら解決策を考えるきっかけとなり、実行率も高まりますよ。
また、注意した後のフォローも欠かさずに行ってくださいね。数日後に

管理職

「その後どう?」

と声をかけるだけでも安心感が生まれますよ。

まとめ

同じ指導でも、部下の思考スタイルによって受け取り方は大きく異なります。
目的志向型の部下は厳しい叱責を挑戦の糧とし、問題思考・回避型の部下は自信を失いやすい傾向があります。
管理職や人事担当者に求められるのは、部下の言葉や反応から思考スタイルを見極め、適切な指導方法を選ぶことです。
とりわけ問題思考・回避型の社員に対しては

・一緒に防ぐ
・事実を確認する
・未来に焦点を当てる

アプローチを繰り返してみてくださいね。
叱ることを一律に「悪いこと」と捉える必要はありません。
適切に接することで、叱責はむしろ成長のきっかけとなり、信頼関係を深める手段にもなります。

重要なのは、思考スタイルを理解し、相手に合った言葉を届けることです。

相手にあった言葉がけこそ、人材を活かし組織を強くするマネジメントの基本になるのではないでしょうか。

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部下育成にお悩みの方や組織改善を目指している方は、どうぞお気軽にご相談くださいね。

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