

「1on1ではたいてい自分が一方的に話して終わってしまう」
「1on1をしても、部下が何を考えているかわからない」
多くの企業が導入している1on1ミーティングですが、残念ながら「形だけの面談」に陥っているケースも少なくありません。
本記事では、仕事における思考のクセを可視化する「iWAM(アイワム)」を活用し、
・1on1の形骸化を打破するアプローチ
・部下の主体性を引き出すアプローチ
を具体的に解説します。
お読みいただくことで、部下一人ひとりに合わせた「響く言葉」の選び方や、心理的安全性を高める対話のヒントが得られますよ。
1on1を単なる業務報告の場から、組織の成長を加速させる「投資の時間」へと変えるため、ぜひ最後までお読みくださいね。
なぜ1on1が形骸化してしまうのか
1on1が形骸化してしまう要因の一つに、上司と部下の間にある「認識スタイル」を考慮しないまま、対話を進めてしまうことがあります。
上司が部下の成長を願って熱心にアドバイスを送り続けても、部下の受け取り方(思考のクセ)と合致していなければ、その言葉はプレッシャーや負担として蓄積されてしまいます。
ある大手製造業の現場の例〜iWAM導入前
ある大手製造業の現場では、若手が指示を待つばかりで自ら提案をしないといった停滞感が漂ってた。
定期的に実施されていた1on1も、上司が話す時間が大半を占め、部下はただ相づちを打つだけの義務的な時間と化していた。
上司は

「最近の若手は主体性がない」
と感じ、部下は

「意見しても否定される」
と委縮し、職場全体の士気が低下する悪循環に陥っていた。
上記のケースでは、上司は1on1で「目標を達成した時の喜び(目的志向)」を強調して励ましていました。
しかし、部下は「ミスやトラブルを避けたい(問題思考・回避型)」傾向を強く持っているため、両者の会話が噛み合わなかったのです。
部下側は

「自分の不安を理解してもらえない」
「何を言っても意味がない」
と意見を控えるようになり、結果として1on1が上司が話し続けるだけの場になってしまうのです。
こうした認知のすれ違いが1on1を形骸化させる原因のひとつであり、表面的なコミュニケーションスキルだけでは解決できない根深い問題といえます。
iWAMによる思考の可視化が、1on1の質を劇的に変える
1on1の質を根本から変えるためには、相手がどのような情報を好み、どのような言葉でやる気が高まるのかといった「思考のクセ(認識スタイル)」を客観的に把握することが不可欠です。
iWAMは、職場における行動特性を「48の認識スタイル」という指標で数値化し、本人さえも無意識に持っている「認識スタイル」を浮き彫りにします。
上記のケースでは、上司は自分自身の伝え方のクセを自覚し、部下が必要としている背景情報の量や、納得感を得るための判断基準が自分とは異なることを学びました。
上司が部下を正しく理解し、彼の特性に合わせたコミュニケーションを選択することで、部下にとっての1on1は

「わかってもらえた!」
という「安心感を生む場」へと変化していったのです。
自分の思いが受け止められている実感は、部下の心理的安全性を飛躍的に高め、閉ざされていた本音を引き出す鍵となりますよ。
部下の深い理解が心理的安全性の向上と定着率の改善につながる
上司による部下の理解が進むと、1on1の場だけでなく、日常の業務やミーティングの風景も大きく変化し始めます。
ある大手製造業の現場の例〜iWAM導入後の組織パフォーマンス
iWAMで1on1の改善に取り組んでから半年。
若手からの質問や改善提案が明確に増加し、発言比率は従来の約2倍にまで高まった。
職場の雰囲気も明るくなり、組織の定着率も大幅に改善した。
上司が部下の思考プロセスを尊重しながら方向性を整える対話が定着したことで、若手の自己効力感が高まり、

「ここは自分の意見が活かされる職場だ」
という信頼が若手のなかで醸成されたのです。
組織のなかで人材が

「ここでは安心して発言できる!」
と感じられる状態は、心理的安全性の確保された状態といえるでしょう。
心理的安全性とは
チームや組織のなかで失敗やミス、さらには異なる意見を口にしても否定や非難を受けず、安心して発言や行動ができる状態
参考:ResearchGate「Psychological Safety, Trust, and Learning in Organizations: A Group-level Lens」
心理的安全性の向上は、生産性の向上に寄与するだけでなく、深刻な課題であった離職率の大幅な低下という成果ももたらしました。
1on1を効果的に機能させることは、人材の主体性を高め、組織の活力を維持するための最も重要なマネジメント活動の一つです。
iWAMという科学的な指標を用いることで、個人の感覚や経験に頼りすぎることなく、誰もが再現性を持って質の高い対話を行えるようになります。
現場のリーダーが部下一人ひとりの個性を活かせるようになれば、人材一人ひとりの主体性が向上するだけでなく、チーム全体の心理的安全性が向上し、組織の定着率も大幅に改善するでしょう。
そしてこの変化は、組織の活性化に直結するのです。
まとめ:1on1の形骸化を打破し、部下を深く理解する
組織における1on1の形骸化は、仕組みの不備ではなく、コミュニケーションの根底にある「理解の欠如」から生じています。
iWAMの活用で、相手の特性に合わせたコミュニケーションを実践していくことで、形骸化した面談は、部下が自ら考え、主体性を持って行動し始める「成長の場」へと進化していきますよ。
人が本気で動き出す条件は、自分自身の思いや考えを正しく理解されたと感じ、安心感を持って仕事に向き合える環境にあるのではないでしょうか。
私たち株式会社エナジーソースは、「わかってもらえた実感」こそが人を動かす原動力であると信じています。
単なるマニュアルの配布や制度の導入では得られない、一人ひとりの内面から湧き上がるしなやかな変化を、私たちはiWAMを通じて支援してまいります。