

「チーム編成を工夫して人材を配置したのに、期待した効果がでない」
「適材適所のといわれても、感覚にしか頼れない」
企業が持続的な成長を目指すうえで、人材一人ひとりの能力を最大限に引き出す「適材適所」の実現は、避けては通れない重要な経営課題です。
しかし、過去の実績やスキルだけを基準に配置を決めた結果、現場で思うような成果が上がらなかったり、チーム内に不協和音が生じたりといった経験をお持ちの方も少なくないでしょう。
本記事では、仕事における無意識の思考パターンを可視化する「iWAM(アイワム)」を活用し、科学的な根拠に基づいた戦略的な人材配置の進め方について詳しく解説します。
最後までお読みいただくことで、
・人材の特性を活かしたチーム設計
・環境の変化に合わせた柔軟なマネジメントの視点
を得られますよ。組織の推進力を高め、従業員がしなやかに活躍できる環境づくりのために、ぜひ最後までお読みください。
配置のミスマッチが起きる理由
多くの企業では、異動や昇進の際、その人材のそれまでの「評価」や「保有スキル」を主な判断基準として活用しています。
しかし、過去の成果は重要な指標となる一方で、過去の評価や現状の保有スキルの情報だけでは新しい環境でその人材が本来の力を発揮できるかを正確に予測するのは難しいものです。

「この部下は過去の評価もよくてスキルもあるのに、なぜか現場で活躍できない。」
という課題をもつ現場の管理職の方も少なくないのではないでしょうか。
「良い人材」なのに現場で活躍できない人材がうまれてしまう背景には、上司と部下、あるいはチームメンバー間での「認識スタイルのすれ違い」が隠れているケースがあります。
例えば、
「大枠の方向性と裁量を提示されることでモチベーションが高まる」傾向のある上司が

「柔軟に、状況に合わせて進めてほしい」
と伝えても、部下が「明確な手順やルールに沿って動くことを好む」傾向がある場合

「何をすればいいのか分からない」
と混乱し、立ち止まってしまいます。一方で、上司は

「この部下は主体性がない」
と不満を抱くようになり、結果としてチーム全体の生産性が低下してしまうのです。
こうしたすれ違いは、個人の能力不足によるものではなく、人材一人ひとりが無意識に持つ「情報の受け取り方」や「判断の基準」が環境に適合していないために生じます。
組織全体のパフォーマンスを高めるためには、目に見えるスキルだけでなく、目に見えない「思考のクセ」に光を当てる必要があるのです。
上司「どうして部下によって反応がまったく違うのか。」新規プロジェクトを立ち上げ、熱意を込めてビジョンを語ったにもかかわらず、一部の部下は目を輝かせて前向きな姿勢を示す一方、別の部下は不安そうに具体的に何をすればいいのか[…]
適材適所の人材配置のための視点
人材配置を考える際、忘れてはならない重要な視点が「コンテクスト(文脈)」です。
人材配置におけるコンテクスト(文脈)とは、人材が置かれる状況や環境のことを表しています。
iWAMの大きな特徴の1つは、人間を「固定された性格」で捉えるのではなく、置かれた場面ごとに変化する「行動の傾向」として捉える点にあります。
同じ人物であっても、担当する職務の内容や所属する部署の文化、あるいは昇進によって立場が変わることで、認識スタイルや仕事への向き合い方が変化するのは珍しくありません。
例えば、
現場のプレイヤーとして「自分のペースで着実に進める」ことで成果を出していた人材がいた。
成果が評価されリーダーに抜擢された。
しかし、リーダーという新しいコンテクストに身を置いた途端、異なる思考スタイルが求められ、活躍が難しくなってしまった。
例などは、皆様の記憶にもあるのではないでしょうか。
戦略的な人材配置を実現するための鍵は、「どの状況で、どの行動傾向が強く現れるか」を深く考慮することにあります。
異動後の早期活躍を支援するためには、新しい環境が人材の持ち合わせている認識スタイルと合致しているかどうかや、環境に適応するためのサポートがどれくらい必要かを事前に把握しておくことが大切です。
人材を単なるパーツとしてパズルのようにはめ込むのではなく、その人材が置かれる「コンテクススト(文脈)」を丁寧に読み解くことで、真の意味での適材適所が可能になりますよ。
iWAMが提供する、組織の課題や傾向の可視化
人材配置を戦略的に進めるうえで、強力な助けとなるのがiWAMのアセスメント結果を統合した「チームレポート」です。
iWAMでは、職場における行動特性を「48の認識スタイル」として数値化し、人材それぞれの思考のクセを客観的に把握できます。
チームレポートの活用で、組織の中に「どのような思考傾向がどれくらい存在しているか」が一目で明らかになります。
例えば、
- チーム全体が「現状維持を好む傾向」に偏っている場合、新しい発想が生まれにくく、変革が滞ってしまうリスクを事前に予測できる。
- 責任の所在があいまいになりがちなチームを分析すると、意思決定に関わる「主体性」のスコアが共通して低い傾向があった。
といったの具合です。
組織が抱える目に見えない課題を「見える化」することで、人事担当者様や経営幹部の皆様は、具体的で効果的な対策を講じられるようになりますよ。
チーム設計の際は、同じような特性を持つ人ばかりを集めるのではなく、あえて異なる視点を持つメンバーを組み合わせてみてくださいね。
互いの盲点を補完し合える強固なチーム設計が実現します。
認識スタイルを前提とした役割分担を少し工夫するだけで、コミュニケーションのストレスは劇的に減少し、現場の動きは驚くほどスムーズに変化していきますよ。
まとめ:人材一人ひとりの理解が適材適所の配置につながる
組織は、単なる仕組みや制度だけで動くものではありません。
管理職や上司が人材一人ひとりの思考や行動のクセを深く理解し、活かしていこうとする姿勢そのものが、組織に対する信頼を育み、人材の自発的な行動を促す土壌となります。
・コンテクストを考慮した人材配置戦略
・人材一人ひとりの思考スタイルの可視化
を実践していただくことで、適材適所の配置につながり、チーム内のストレスの解消や生産性の向上、離職防止をもたらすことができますよ。
一人ひとりが自分の特性を最大限に活かし、互いに補完し合いながら目標に向かう。
そんな活気に満ちた「適材適所」の実現こそが、これからの時代に求められる強い組織の姿ではないでしょうか。
エナジーソースでは、iWAMを活用したデータに基づく客観的な分析と、人間に対する深い共感を大切にしながら、皆様の組織が最高のパフォーマンスを発揮できるようお手伝いをいたします。
どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。