

「今日の営業会議も長かったな」
「できなかったところばかり指摘されるから会議が憂鬱」
営業会議や月次レビューが長時間に及び、振り返りの多くが「何が悪かったのか」という指摘に費やされていないでしょうか。
会議を重ねているにもかかわらず、メンバーの発言は減り、モチベーションやスピード感が上がらないと感じる場面もあるかもしれません。
本記事では、
・組織が陥りやすい「問題探し中心の会議構造」を見直す
・成功を広げる思考法へと転換する
ための視点を整理します。
会議の質を高め、メンバーの自己効力感を引き出し、組織全体の推進力を高めるヒントを得られますよ。
ぜひ最後までお読みくださいね。
なぜ会議は問題探しに偏りやすくなるのか
多くの企業では、会議の冒頭から

「売上が目標に届かなかった理由は何か」
「施策が機能しなかった原因はどこにあるのか」
といった問いが投げかけられがちです。
問題分析そのものが誤りというわけではありません。
しかし、会議の内容が問題の深掘りが中心になりすぎると、議論は過去に縛られ、次の一手が見えにくくなってしまいます。
会議が問題探しに偏りがちな背景には、日本企業が長年培ってきたマネジメント文化があります。
製造業を中心とした高度成長期には、よくない点を見つけ、修正する力が競争優位につながっていました。
当時の価値観が現在も色濃く残り、現代でも「問題を見つけること=仕事をしていること」と捉えられやすい傾向があります。
一方で、市場の変化が激しく正解が一つではない現代においては、問題探しだけでは前進しづらくなってきています。
過去の失敗に目を向け続ける会議は、メンバーの発言意欲を下げ、組織のスピードを鈍らせてしまい、悪循環に陥りかねないのです。
解決志向型マネジメントへの切り替え方
問題探しや問題解決に偏りがちな組織が行っていくべきことは、問題の解決にも注力することです。
具体的な方法を紹介します。
STEP1:成功事例の共有から始める
会議の流れを変える第一歩として有効なのが、成功事例の共有から会議を始める方法です。
例えば、上司が

「今週うまくいったことを一つ挙げてください。」
という問いを冒頭に置くだけでも、空気は変わります。
成功体験を言葉にすることで、メンバーの脳は前向きな状態に切り替わりやすくなりますよ。
創造的な思考や解決志向が働きやすくなり、自然と次の行動に意識が向くのです。
STEP2:例外を探す
次に重要なのが、例外を探す視点です。

「本件はとても順調に進んでいますね。」
問題が起きなかった場面や、いつもよりスムーズに進んだ瞬間に注目してみてください。
成功が生まれた背景を丁寧に見つめることで、再現可能なパターンが浮かび上がりますよ。
STEP3:スケーリングクエスチョン
現状を理解したうえで改善策をともに考えることも重要です。

「理想の状態が10点だとすると、いまは何点くらいでしょうか?」
「1点あげるにはどうしたらいいでしょうか?」
など、点数などの具体的なスケール(尺度)とともに話を進めると、若手も考えやすくなりますよ。
ポイント
・成功を共有する
・うまくいった例外を取り上げる
・小さな改善を積み重ねる
解決志向型マネジメントへのマネジメントを支える7つのスキル
成功を広げる思考法を体系的に実践するためには、解決志向型マネジメントの視点が役立ちます。
活用するのはソリューションフォーカストアプローチの7つの質問スキルです。
- 成功ポイントの発掘
できている部分に意識を向ける。 - 例外的成功の発見です。
問題が起きていない瞬間を探す。 - 成功原因の追求
うまくいった理由を掘り下げる。 - 成功状態の拡大
別の業務へ応用できるかを検討する。 - 成功状態の明確化
理想の姿を具体的に描く。 - 小さなゴール設定
すぐに取り組める行動へ落とし込む。 - スケーリング
理想と現状の差を数値で捉え、一段階上げるための行動を考える。
これらの7つは、問題を無視するためではなく、問題分析に成功拡張の視点を加えるためのスキルです。
問題分析と成功への改善を積み重ねることで、組織はより速く柔軟に前進できるようになりますよ。
会議のなかで7つのスキルを活かしていくことは、長い時間を投下している会議のあり方を見直すことになります。
それはつまり、組織文化そのものを見直すことにつながるのです。
ソリューションフォーカストアプローチについてはこちらの記事もぜひご参照ください。
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まとめ|成功に焦点を当てる会議が組織を前進させる
会議が長くなり、成果につながらない背景には、問題探しに偏った思考構造が存在する場合があります。
・問題探しから成功事例の共有へ切り替る
・解決志向型マネジメントのスキルを取り入れる
ことで、会議は前向きな対話の場へと変わっていきますよ。
そしてこの変化は人材の自己効力感と組織のスピードの向上につながるのです。
まずは次回の会議で、今週うまくいったことを一つ尋ねてみてください。
わずかな時間の使い方の変化が、メンバーの意識と組織のスピードに違いをうんでいくのではないでしょうか。