だらだら残業の本当の原因|部下の認識スタイルを理解し、非効率な残業から卒業するマネジメント

上司

「真面目なのに残業が減らない部下がいる」

不真面目なわけではなく一生懸命取り組んでいるのにだらだらと非効率な残業を続ける部下に、頭を抱えていませんか。実は真面目な人材が抱える長時間労働の正体は、怠慢ではなく無意識の「思考の傾向」にあるかもしれません。

本記事では、心理学的理論と統計データから可視化するアセスメントツール「iWAM(アイワム)」の視点を用いて、

・だらだら残業を招きやすい認識スタイル
・認識スタイル別の上司の対処法

を解説します。部下を責めることなく、一人ひとりの思考の傾向に合わせたオーダーメイドの指導を取り入れることで、組織の生産性が変化していきますよ。ぜひ最後までお読みください。

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認識スタイルとだらだら残業の関係

人にはそれぞれ、仕事において「何に注目し、どう行動するか」という無意識の行動パターンがあります。iWAM(アイワム)ではその無意識の行動パターンを「認識スタイル」と呼びます。

認識スタイル:
仕事における物の見方・考え方・行動のクセのこと
(参考:iWAM(基礎情報)〜iWAM®マスタートレーナー監修〜)

iWAM(アイワム)では認識スタイルを48種類に分類しており、48種類が複合的に絡み合って、人は仕事のパフォーマンスを発揮したり、コミュニケーションをとったりしています。
それぞれの認識スタイル自体に「良い・悪い」はなく、一人ひとりの個性や強みでもあります。しかし、特定の認識スタイルの傾向が過剰に強く出すぎてしまった場合、「業務の停滞」や「過剰なこだわり」として現れ、残業を引き起こす要因につながってしまうことがあります。

だらだら残業につながりやすい認識スタイルと上司の対応策

48種類ある認識スタイルの中で、特に仕事が長引きやすく、残業につながりやすい3つの 認識スタイルを紹介します。

1. 問題思考・回避型(リスク・解決重視)

問題思考・回避型の傾向が強い方は、問題を発見し、回避・解決することに焦点を当てることが多いです。「失敗したくない」「トラブルを未然に防ぎたい」などの意識が強いため、問題発見能力が高くリスク管理もできる素晴らしい能力です。
しかし、問題思考・回避型の傾向が強すぎると、「まだ見落としがあるかもしれない」「万が一トラブルが起きたらどうしよう」という不安に駆られ、行動が慎重になりすぎてスピードを失ってしまうこともあります。

問題思考・回避型の傾向が強い部下には「安心感」をもたせることをおすすめします。
上司が避けたいことや解決したいことを明確に言語化して伝えると、部下は行動の方向性が決まって動きやすくなるでしょう。

上司

「この業務で絶対に避けたいのはAが起きてしまうことです。」
「Bを解決するための業務です。」

などを伝えると、部下は安心して業務に取り組みやすくなりますよ。

2. プロセス型(手順重視)

決められた手順やスケジュール通りに物事を進めることに、安心感を覚える傾向があります。ルーティンワークや定型業務では、安定して高いパフォーマンスを発揮するでしょう。
一方で、突発的な計画変更やマニュアルにないイレギュラーには弱く、「どう進めれば良いのか」と一人で悩み込んでしまい、仕事が長引くこともあります。

プロセス型の傾向が強い部下には、「仕事のプロセス」を明確に提示するのがおすすめです。また、イレギュラーが発生した際には、すぐに相談に来て良いことを事前に伝え、一緒に新しいプロセスを引き直してあげましょう。

上司

「この業務は、C→D→Eの順番で進めてくださいね」
「イレギュラーなことが起きたら、いつでも相談にきてくださいね」

などの声かけをぜひ行ってみてください。

3. 詳細型(具体性・精度重視)

詳細型が強い方は、こまかい部分や情報を必要とする傾向があります。細部にこだわりすぎてしまい、作業の終わりが見えなくなることもあり、「もっと整えたい」「ここの表現も気になる」と修正を重ねて、気づけば深夜まで残業していることも少なくありません。

詳細型の部下には、「終わりの基準」を明確に示してあげるとよいでしょう。

上司

「社内会議用の資料だから、デザインの細部はこだわらなくて良いですよ。」
「数字さえ合っていれば80点で提出してくれて十分です。」

のように、上司が求める「完了」の定義をすり合わせてみてくださいね。詳細型の部下が安心して仕事を終わらせるためには、上司による明確な「OKライン」の提示が鍵となりますよ。

まとめ|だらだら残業は認識スタイルと業務内容の組み合わせの結果

だらだら残業することは、怠けているわけでは決してなく、認識スタイルの傾向と任された業務の組み合わせの結果であることがほとんどです。
認識スタイルそのものに良し悪しはありません。部下の認識スタイルを理解し、残業しないように導くだけでなく、ぜひうまく使いこなすマネジメントをしていただくことをおすすめします。
上司の関わり方次第で、「時間を使う組織」から「時間を設計する組織」へ変化させることができますよ。

1.予定を立てる
2.予定のズレを放置しない
3.状況を鑑み、必要に応じてスケジュールを再設計する

上記3ステップを一人ひとりができるように支援すると、だらだら残業は少しずつ減っていきますよ。このステップについては以下の記事で詳しく紹介しています。

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部下の認識スタイルの傾向を見極め、一人ひとりに合わせた関わり方に変えていくことで、真面目な部下を長時間労働から脱出するきっかけとなるでしょう。まずは明日、部下の仕事ぶりを観察し、どのような認識スタイルをもっているのか考えることから始めてみてくださいね。

また、iWAM(アイワム)を活用いただければ、メンバー一人ひとりの認識スタイルを客観的に理解し、チーム編成や育成に活用していただくことができます。無料の組織診断トライアルも受け付けていますので、ぜひご活用くださいね。

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