基準なき職場がZ世代の離職を招く理由|「順調です」を禁止するマネジメント

近年、優秀な若手の早期離職が多くの企業で課題となっています。
人事担当者や管理職皆さまからも、

管理職

「せっかく採用した人材が3年以内に辞めてしまう」
「退職理由が曖昧で改善策が見えない」

などのお悩みをよく伺います。
実際に若手の離職理由として

若手

「職場の雰囲気が合わない」
「何を期待されているのか分からない」

といった声が増えており、特に人事担当社の方は頭を抱えていることでしょう。
あまり知られていないことですが、特にZ世代の早期離職の背景には「基準の不明確さ」があります
本記事では、Z世代の特性を踏まえながら、曖昧さがもたらす不安を取り除き、定着率と成長スピードを高める具体的な方法をご紹介します。
ぜひ最後までお読みいただき、ご自身のマネジメント改革にお役立てくださいね。

曖昧さに敏感なZ世代の特性

Z世代は、学校教育や社会経験のなかで「明確な評価基準」に慣れてきた世代です。
ルーブリック評価や数値による成績管理など、成果を細かく区分けして示される環境で育ってきており、何をどのレベルで達成すればよいのかが明確であることに安心感を抱きやすい傾向にあります。
一方で、従来の職場文化には曖昧な言葉が多く存在します。

管理職

「頑張れ」
「いい感じで進めて」
「順調だよね?」

などです。特に管理職の世代は「空気を読む」ことや「背中を見て学ぶ」ことを前提としているため、具体的な基準を明示することが少ない傾向にあります。
明確な評価基準を求める若手にとっては、管理職の世代の曖昧さが大きなストレスとなり、早期離職につながるリスクが高まってしまうのです。

「順調です」の禁止をルールするマネジメント

進捗会議で「順調です」と答える部下を見て安心したものの、締切直前になって問題が発覚した経験はありませんか。
「順調です」の一言は便利ですが、実態を隠す原因になってしまいますね。
例えば「70%完了」と「90%完了」では意味が大きく異なりますが、どちらも「順調です」と表現できてしまうのです。
ここでぜひ提案させていただきたいのが「順調です禁止ルール」です。
「数・期限・状態」の3点セットを報告の雛形として用います。

  • :完了タスク数/総タスク数
  • 期限:次の期日や納期
  • 状態:現在のボトルネックや依存関係

報告の際は、

タスク15件中10件完了、期限は9月12日、デザイナー確認待ち

といった形で報告してもらうのです。
具体的な数値で表されているので、誰が聞いても同じ理解ができ、曖昧さを排除できます。
まずは曖昧さを排除するルールをつくりましょう。

期待値を「見える化」するマネジメント

従来の職場文化では

管理職

「まずは自由にアイディアを出してみて」
「とりあえずやってみて」

と指示を出す光景がよくみられました。
曖昧な指示を出して、期待していたものと違うアウトプットがされてしまっては、時間を浪費するだけでなく、若手の心も蝕んでしまいかねません。
ぜひ、何か指示を出す時やフィードバックの際は、「期待値の見える化」をしてください。

  1. 目的の数値化
    「顧客満足度を上げる」ではなく「顧客満足度スコアを3.8から4.2に引き上げる」と具体的に設定します。
  2. 達成基準を段階的に提示
    「期待以上」「期待通り」「要改善」といった3段階に分けて、明確な判断基準を共有します。
  3. 評価タイミングの明示
    「毎月第一金曜日に進捗確認」など、評価がいつ行われるのかを明らかにします。

一見当たり前のことではあるのですが、期待値を見える化することで、部下は「何を求められているのか」を理解しやすくなり、不安から解放されやすくないrますよ。

曖昧さを排除し世代を超えた共通言語をつくる

Z世代に限らず、世代を問わず曖昧さを苦手とする人材は存在します。
重要なのは、全員が納得できる「明確さの共通言語」をつくることです。
具体的には以下の「段階的明確化アプローチ」が有効です。

  • ステップ1:サンドボックス方式
    「この範囲内なら自由に進めてよい」と枠を示す
  • ステップ2:プロトタイプで確認
    初期段階で複数案を出してもらい、方向性をすり合わせる
  • ステップ3:反復的調整
    段階を追って具体性を高めていく

「自由」と「制約」のバランスが保たれ、安心して創造性を発揮できる環境が整いますよ。

まとめ

Z世代の早期離職の背景には、曖昧な指示や評価がもたらす不安があります。
本記事で紹介したように、

1.曖昧さを嫌う特性を理解する
2.「順調です禁止ルール」で報告を数値にで具体化する
3.期待値を見える化し、世代を超えた共通言語をつくる

ことを実践することで、曖昧さを好まないZ世代のエンゲージメントが向上し、離職率が改善していきますよ。

若手が「明確さ」を求めるのは面倒ではなく、むしろ若手なりに組織をより良くしたいと考えている前向きな姿勢の表れです。

今日から部下の「順調です」に「具体的には?」と問いかけてみてください。
その一言が、組織の未来を大きく変える第一歩になるかもしれません。

エナジーソースでは、組織の成長を支援しています。部下育成にお悩みの方や組織改善を目指している方は、どうぞお気軽にご相談くださいね。

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