

「苦労して採用した人材が、定着せず流出してしまう」
「面接ではよかったのに」
優秀な人材を確保することは、企業が成長し続けるための最重要課題の一つといえるでしょう。
しかし、多くの人事担当者様や経営幹部の皆様が、一つの大きな壁に直面されています。
選考時には非のうちどころがないと感じた人材が、入社後に期待通りの成果を出せなかったり、早期に職場を去ってしまったりする「採用ミスマッチ」という課題です。
本記事では、仕事における思考のクセを可視化する「iWAM(アイワム)」の手法を用い、感覚に頼らない精度の高い採用を実現するための知見をお伝えします。
読み進めていただくことで、
・活躍する人材の条件を客観的に把握できる
・採用ミスマッチを解消する
・人材の定着率を向上させる
ための具体的な視点を得られます。
組織をよりしなやかで力強いものにするためのヒントとして、ぜひ最後までお読みください。
採用ミスマッチが起きる理由
採用の現場では、応募者の経歴やスキル、そして面接時の受け答えから

「この人なら自社で活躍してくれるはずだ!」
と期待が生まれるものです。
しかし、入社後に現場で「何かが違う」という違和感が生じ、結果として早期離職につながってしまうケースは少なくありません。
採用時と現場でのすれ違いの背景には、個人の能力不足ではなく、「思考のクセ(認識スタイル)」との不一致が隠れていることが多いのです。
例えば、
上司が「要点だけを端的に伝える傾向にある」のに対し、部下が「背景やプロセスを重視して伝える傾向にある」場合、組織内には目に見えない摩擦が生じ始めます。

「効率よく、結論だけを伝えてスピード感を高めたい」
と考える上司に対して、プロセスを重んじる部下側は、詳細な経緯や理由が語られないことで

「説明が不十分だ」
と感じ、理解が追いつかなくなってしまうのです。
現場で頻繁に起こる「コミュニケーションのすれ違い」のひとつです。
こうした認識のズレは、次第に「指示の誤解」や「業務のやり直し」を増やし、双方の信頼関係に影を落とします。
誰にでもある「思考のクセ」の不一致を認識しないまま採用や配置を進めてしまうと、どれほど優秀な実績を持つ方であっても、能力を発揮する前にモチベーションを低下させてしまう場合もあるのです。
iWAMが明らかにする「活躍する人材」の共通項と卓越モデルの活用
「目に見えない認識のズレ」を解消するためには、「行動の特性」を客観的に捉える視点が求められます。
人柄や熱意などの主観的な評価軸だけでなく、人材がどのような状況でやる気を高め、どのような情報の受け取り方をするのかを数値で判断するのです。
採用の精度を根本から高めるために有効な手段となるのが、iWAM(アイワム)です。
iWAMは性格や適性を測る一般的なテストとは異なり、職場での意思決定や行動に影響する「思考のクセ」を、「48の認識スタイル」という形で整理・可視化します。
iWAMを活用する最大のメリットは、自社で実際に成果を出し続けている人材の思考パターンを「卓越モデル」としてデータ化できる点にあります。
自動車販売会社の事例
・iWAM導入前の課題
営業職の早期離職が課題。
採用時は、過去の経験から「明るく熱意のある人物」を採用してきたが、入社後の活躍や定着に結びつかなかった。
↓
・iWAM導入後
活躍するトップの営業職の思考パターンを分析。
彼らは単に「社交性がある」ではなく、「お客様との間に生じている問題を解決しようとする動機(問題回避志向)」を持っていることが明らかになった。
トップ営業職と似た思考パターンをもった人物を採用することで、導入1年で定着率が約25%向上し、採用コストの削減と組織の安定化を実現できた。
卓越モデルと呼ばれる、すでに活躍している人材の思考パターンを分析・可視化して採用基準に組み込むことは、採用時の客観的な指標の導入に結びつきます。
経験や印象などの属人的な判断に、数値やデータといった確かな助けを加えることで、感覚に頼らない再現性のある採用プロセスが構築されていくのです。
まとめ|客観的データの活用が採用ミスマッチを解消する
組織運営の要は「人」であり、その入り口である採用の精度を上げることは、企業の未来を左右する大切な取り組みといえます。
人材の思考傾向をモデル化する手法を実践していただくことで、採用ミスマッチという長年の課題を解決する確かな一歩を踏み出していただけるでしょう。
感覚だけに頼らない科学的な視点を取り入れることは、決して人材をデータとして扱うことではありません。
むしろ、データを通じて一人ひとりの内面にある「思考のクセ」を深く理解し、その方が最も輝ける場所を見つけるための、誠実なアプローチだと考えています。
自社で活躍できる人材を正しく分析し、それに基づいた適切な採用を行うことで採用ミスマッチは解消され、組織全体の定着率が向上していくでしょう。
採用後も、現場で「思考のクセ」を理解したうえで配置を行えば、人材が自身の特性を活かして働くことができ、しなやかに変化し続ける強い組織の育成へとつながっていきます。
株式会社エナジーソースでは、iWAMを活用した採用支援や組織開発を通じて、皆様の組織がより活気あふれる場所になるよう、誠心誠意お手伝いをいたします。
採用や育成の現場でもどかしさを感じていらっしゃるようでしたら、ぜひ一度、「思考の可視化」という新しい視点を取り入れてみてはいかがでしょうか。