部下が自走する組織をつくる|部下の思考スタイルに合わせた育成法

現場の管理職や人事担当者の方々から、

上司

「部下が自らなかなか動いてくれない」
「細かい指示を出さないと業務が進まない」

といった声をよく耳にします。
もし、部下が主体的に判断し行動できるようになれば、管理職自身が戦略的な仕事に集中でき、組織全体の生産性も大きく向上するでしょう。
本記事では、部下が自走するための育成法を整理し、人材育成や組織開発に関わる皆さまに向けてご紹介します。
ぜひ最後までお読みいただき、貴社の現場で活かしてくださいね。

自走する部下の育成法

部下が質問を重ねるたびに、細かく指示を与える育成方法は一見親切に思えますが、結果的に部下の自律性を奪い、成長の機会を狭めてしまう場合があります。
重要なのは、「自由にやらせる」ことと「選択肢を与える」ことを混同しないことです。
選択肢を重視する部下と手順を重視する部下の2つの思考スタイルの違いや特性をお示ししたうえで、部下の自走力をあげる育成方法のポイントを紹介します。

ポイント1:選択肢を重視する部下には「枠組みのなかで自由」を

選択肢を好む傾向がある人材は、複数の可能性から選ぶことでモチベーションを高めます
しかし、無制限の自由は迷走を招きかねません
例えば、

「目的」「予算」「期限」などの制約条件をあらかじめ明確に伝えたうえで、

上司

「この条件内で3つの方法を考え、そのなかから最適と思う方法で進めてほしい」

と任せてみる。

枠組みのなかでの選択が、選択肢を重視する部下の主体性と創造性を引き出します。
制約がありつつも自由にやってもらえるアプローチを通じて、部下は

選択肢を重視するタイプ

「自分で決めた!」

という意識を持ち、最後まで責任を持って業務を進めるようになりますよ。
管理職の方は細かな指示に追われることなく、本来の戦略的な業務に注力できるようになりやすくなります。

ポイント2:手順を重視する部下には「段階的な権限委譲」を

一方で、マニュアルや手順を重視する人材に、いきなり自由を与えても戸惑いが大きく、結果的に動けなくなるケースがあります。
しかし、自由を与えて動けなくなることは、弱点ではなく

手順を重視するタイプ

「正しいやり方で確実に成果を出したい」

と考えられる強みの裏返しでもあります。
手順を重視するタイプには、段階を踏んだ育成を行うことで、部下の自走力につながりますよ。

  • 第1段階:詳細な手順と判断基準を与える
  • 第2段階:一部に選択肢を設ける
  • 第3段階:判断ポイントを増やす
  • 第4段階:ゴールと原則のみを伝え、やり方を任せる

半年ほどかけて少しずつ判断の幅を広げ、段階的権限委譲を行うことで、やがて自分なりの基準を持ち、安定した戦力へと成長します。
段階的に成功体験を積み重ねるため、自信と応用力も同時に育まれますよ。

ポイント3:最適な選択肢の数は「3つ」

部下が自律的に行動できるようになるためには、与える選択肢の「数」と「質」が重要です。
選択肢が多すぎると迷いや後悔を生み、逆に少なすぎるとやらされ感が強まります。
そこで、ぜひ与える選択肢の数は「3つ」としてみてください。選択肢が3つである理由は以下の通りです。

・2つだと「どっちか」になって選択感が薄い
・4つ以上だと比較検討が複雑になる
・3つなら、違いが明確で選びやすい

さらに、選択肢の質は以下の条件を満たすことが望ましいでしょう。

・それぞれの選択肢が明確に異なる特徴を持つこと
・どの選択肢を選んでも目的達成につながること
・部下のスキルレベルに合致していること

それぞれ違う価値観に基づく選択肢を提示することで、部下自身がしっかり考えるきっかけを与えることができますよ。
例えば、

営業戦略の立案を部下に考えてもらうとき、
• A案:既存顧客深耕型(安定重視)
• B案:新規開拓型(成長重視)
• C案:パートナー連携型(効率重視)
のいずれも異なる方向性を挙げて考えてもらう

など、それぞれ異なる3つの選択肢の提示により、部下は納得感を持って選び、自ら判断・実行する力を養うことができるのです。
すると、部下の自走力につながり、組織全体の意思決定スピードも向上していきますよ。

まとめ:部下の思考スタイルに合わせた育成が組織を変える

部下の自走力を育てる鍵は、思考スタイルに応じたアプローチにあります。

・選択肢を重視する部下には、明確な枠組みのなかで自由を与える
・手順を重視する部下には、段階的に選択肢を与え、判断の幅を広げる
・与える選択肢は3つに絞り、質にも注意する

上記を実践することで、部下一人ひとりの特性を活かした育成が可能になり、組織全体の意思決定スピードや成果が向上しますよ。
管理職や上司の方の、戦略的な時間の確保にも直結します。

ぜひ、日々の1on1や業務委任の場面で「どのような進め方がやりやすいか」を問いかけるところから始めてみてください。

小さな問いかけが、部下の主体性を引き出し、組織全体を成長へと導く第一歩となるはずです。

ぜひ、できることから少しずつ実践してみてくださいね。

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