部下のやる気を引き出すには|部下の思考スタイルに合わせた言葉の選び方とマネジメント

あなたの周りには、「がんばれば昇進につながる」と伝えても動き出さない一方で、「やらなければ評価が下がる」と声をかけると急に動き出す部下はいませんか?
管理職や人事担当者の方からは、

管理職

「どうして同じ指示でも反応がこれほど違うのか」

といった疑問もよく伺います。

背景には、目的に向かって進もうとする行動特性と、問題を避けようとする行動特性という、人が持つ2つの思考スタイルが関わっているのです。
本記事では、行動特性の違いを理解し、部下のモチベーションを高めるための具体的な方法をご紹介します。
ぜひ最後までお読みくださいね。

2つの思考スタイルの特徴

人の行動を方向づける思考スタイルには大きく2つの傾向があります。

1つは「目的志向型」という目的に向かうスタイルです。

成果や達成を目指すことにエネルギーが湧き、「成功」「獲得」「成長」といった言葉に反応しやすい傾向があります。
新しい市場開拓や革新的な提案に強い方が多いのも特徴です。
新しいプロジェクトの説明をしたときに

目的志向型

「成功したらどうなりますか?」
「どんな価値を生み出せますか?」

と質問する部下は目的志向型の傾向が強いといえますよ。

もう1つは「問題思考・回避型」という問題を避けるスタイルです。

リスクや失敗を避けることに意識が向き、「ミスを防ぐ」「不安を解消する」「トラブルを回避する」といった表現を好む傾向があります。
リスク管理や品質保証で力を発揮できる方々が多いのも特徴です。
プロジェクトの説明に対して

問題思考・回避型

「失敗のリスクは?」
「品質上の問題は大丈夫ですか?」

と確認する部下がいたら、典型的な「問題を避ける」スタイルの持ち主かもしれません。

部下のスタイルを見極めるには、日常的に使う言葉や質問に注目すると分かりやすいですよ。
「売上を伸ばしたい」と語れば目的志向型、別の担当者が「赤字を出したくない」と表現すれば問題思考・回避型の傾向があると捉えることができます。
以下に、それぞれの思考スタイルのよく使う言葉をまとめますので、ご参考くださいね。

目的志向型の方がよく使う言葉
・「達成する」「獲得する」「手に入れる」
・「成功」「成長」「向上」
・「できる」「なれる」「実現する」

問題思考・回避型の方がよく使う言葉
・「防ぐ」「避ける」「守る」
・「心配」「不安」「リスク」
・「〜しない」「〜を避ける」「〜にならないように」

2つの思考スタイルに響く言葉の選び方

部下のやる気を引き出す際は、ぜひ部下の思考スタイルを理解したうえで言葉を選んでみてくださいね。
同じ内容でも言葉の選び方によって、相手への響き方が大きく変わりますよ。

目的志向型の部下に響く言葉

  • 「この資格を取れば、より大きなプロジェクトを任せてもらえますよ」
  • 「成果を出せばキャリアアップにつながりますよ」
  • 「成功すれば部署全体の評価が高まりますよ」

問題思考・回避型の部下に響く言葉

  • 「この資格がなければ将来の選択肢が狭まるかもしれません」
  • 「今取り組めば将来の不安を減らせる可能性があります」
  • 「トラブルを防ぐために、今から準備しておきましょう」

面談やフィードバックでの実践法

同じ言葉でも部下の思考スタイルによって受け取り方が大きく異なる以上、1on1面談やフィードバックの場では、特に言葉選びが重要になることがご理解いただけるでしょう。
面談やフィードバックの際に、すぐに使える言葉の選び方を紹介します。

面談の始め方

目的志向型向け
「今日は君の成長について話したい。最近どんな成果を出せたか聞かせてほしい」

問題思考・回避型向け
「今日は困っていることがないか確認したい。心配な点があれば教えてほしい」

目標設定の仕方

同じ「プログラミングスキル向上」を目標に掲げる場合

目的志向型向け
「半年後には新しいフレームワークをマスターして、より高度なシステム開発に挑戦しよう」

問題思考・回避型向け
「新しいフレームワークを学んでおけば、技術の変化に取り残されず、セキュリティリスクも減らせる」

質問の投げかけ方

目的志向型向け
「どんな成果を達成したいですか?」
「成功したらどんな気持ちになりますか?」

問題思考・回避型向け
「どんなリスクを避けたいですか?」
「何を防ぐ必要があると思いますか?」

なお、チーム全体に向けたメッセージでは両方の要素を織り交ぜることが効果的ですよ。

管理職

「このプロジェクトは新しい市場を開拓するチャンスです(目的志向型向け)。
同時に、リスク管理を徹底することで失敗を防ぎ、確実に成果を出すことができます(問題思考・回避型向け)。」

など、両者を念頭に置いてメッセージを組み立ててみてくださいね。

まとめ

部下がやる気を見せないように見える背景には、言葉のミスマッチが隠れている場合があります。
目的に向かう目的志向型のスタイルと、問題を避ける問題思考・回避型の思考スタイルは、いずれも組織にとって重要な資質です。

人事担当者や経営幹部に求められるのは、部下の言葉や反応から思考スタイルを見極め、その特性に合った表現を選ぶことではないでしょうか。
たった一言が、行動を後押しする力に変わります。

言葉の力を理解し、適切に使い分けることができれば、部下のやる気はどんどん向上し、組織全体のパフォーマンス向上にもつながりますよ。

ぜひ、できることから始めてみてくださいね。

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