数字だけでは動かない部下のやる気を引き出す|チームが同じ方向を向くための「未来の描き方」

上司

「部署の目標を丁寧に伝えているにもかかわらず、メンバーの行動がそろわない。」
「数値目標は明確に示しているのに、現場メンバーは同じ方向に向かない。」

人事担当者や経営幹部の方であれば、このような状況に心当たりがあるかもしれません。

本記事では、数値目標だけでは人が動きにくい理由を整理し、

・成功状態の明確化と小さなゴール設定でチームを動かす方法
・チーム全体が同じ方向を向いて行動しやすくなる未来の描き方

を解説します。
目標を「やらされ感」から「自分ごと」へ変えるための具体的な視点が得られますよ。
ぜひ最後までお読みくださいね。

数値目標だけでは行動がそろわない理由

ある企業では、新規プロジェクトの立ち上げ時に受注金額という数値目標のみを掲げていました。
しかし、会議では発言が少なく、メンバーの動きも受け身に近い状態だったそうです。
状況を変えるため、リーダーは目標の背景にある目的を言語化し、メンバーに語り始めました。

リーダー

「導入先企業の新入社員が、1か月で現場に立てる状態をつくりましょう!」

目的を共有したところ、エンジニアは改善案を出し始め、営業担当は現場の教育担当者へ自発的に足を運ぶようになりました。

業務に数値目標は欠かせない一方で、数値だけでは「なぜ取り組むのか」が見えにくく、行動の意味づけが弱まる場合があります。
抽象的なスローガンだけでも、具体的な行動には結びつきません。
人間は意味のある目標を理解したとき、内発的な動機づけが高まりやすいといわれています。

自己決定理論:
人が自らの意思で行動を選び、内発的動機づけ(自律性・有能感・関係性の充足)によって成長や幸福を感じるという心理学理論

数値の「目標」の他に、誰のどんな 困りごとを解決するのかなどの「目的」を明確にすると、チーム全体が変わっていきますよ。

成功状態の明確化と小さなゴール設定でチームを動かす方法

成功状態の明確化が必要な理由とその方法

成功した未来の姿を具体的にイメージできると、行動は自然と未来へ引き寄せられるのです。

メンタルシミュレーション効果:
未来の行動や結果を頭のなかで具体的にイメージすることで、実際の行動の成功率やモチベーションが高まる心理効果

成功状態の未来の姿を具体的にイメージするためには、成功状態の明確化がかかせません。
成功状態の明確化のための3つのステップを紹介します。

STEP1:「すべてうまくいっている未来」を想像してもらう

リーダー

「半年後部署で理想的に機能 してる状態ってどんな感じだと思いますか?」

などの問いかけも有効です。

STEP2:成功状態をより具体化する質問を投げかける

リーダー

「そのとき、お客様からはどんな声かけてもらってると思いますか?」
「上司や他の部署からどう見られてるでしょうか?」
「自分たちの表情はどんなかんじでしょうか?」

などです。

STEP3:メンバー1人1人が言葉 にして発表する

メンバーそれぞれの考える成功状態について、共通する要素を集約し、チーム全体の理想像をつくっていきましょう。

小さなゴール設定のための問いかけ

成功状態が明確化できたら、理想に近づくための小さなゴール設定をしてくださいね。

リーダー

「明日から取り組める行動をひとつピックアップしてみましょう。」
「1週間後にはどんな変化があるでしょうか。」

などの問いかけが有効です。
小さな達成を積み重ねることで、自己効力感が高まり、挑戦が継続しやすくなりますよ。

成功状態の明確化と小さなゴール設定で、チームを動かすポイント
・ 理想の未来を具体的にイメージする
・メンバー全員で共有・言語化する
・小さな1歩から始める

時間基準の思考スタイルに合わせて未来を描く

人の持つ時間基準には個性があり、過去・現在・未来のどこを基準に考えやすいかの傾向があります。
人材それぞれの時間基準のスタイルにあわせ、質問を柔軟に調整すると、未来を描いてもらいやすくなりますよ。

過去基準

これまでの経験や実績を基準にして考える傾向のある人のこと。

リーダー

「今までの成功体験を活かすと、どんな未来が描けますか?」

など、過去の成功体験の延長で未来を描いてもらいましょう。

現在基準

今この瞬間や、目の前のことに集中する傾向のある人のこと。

リーダー

「今の取り組みが続いたことによって、半年後どんな未来があると思いますか?」

などの問いかけで、今の取り組みの延長線上で未来を描いてもらうことをおすすめします。

未来基準

将来のビジョンや長期計画を大切にする傾向のある人のこと。

リーダー

「1年後の理想の姿を教えてください。」

など、理想から逆算して描くよう話してみてください。

同じ問いかけでも、思考スタイルに合わなければ自分ごととして捉えにくくなります。
人材それぞれの時間基準に合わせて問いを調整することで、全員が納得感を持って未来を描きやすくなりますよ。

まとめ|未来を描くことでチームを動かす

チームを同じ方向へ導くためには、数値目標と未来像を両立させることが欠かせません。
ポイントは以下の通りです。

  • 成功状態の明確化
    理想の未来をみんなで描いて、小さなゴールから始める
  • 時間基準の思考スタイルにあわせた問いかけ
    一人ひとりにあった問いかけをして、全員が未来を描けるようにする

未来を描くことは部署全体を動かすことにつながります。
次の会議ではぜひ「半年後、理想的にうまくいっている状態はどのような姿か」という問いから始めてみてください。
未来を共有する一言が、チームの空気と行動を変えるきっかけになりますよ。

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